感謝の心
富山市の中心部を流れる「いたち川」沿いの石倉町に石倉延命地蔵尊があり、その脇に「幻の延命水」が湧き出ている。その水には様々な効果があるとされ、そのご利益を求めて連日多くの人たちが引っ切りなしに訪れている。
私も先日水を求めて出かけたのだが、驚いた事に多くの人は、水だけをせっせと汲み、傍らに立つお地蔵さまには見向きもしない。
そして汲み終わると車に水を積込み足早に立ち去ってしまうのだ。
それらの人々はお世辞にも若いとは言えない世代である。
お地蔵さまの水を頂いておきながら、お礼もしないとは何という事だろうか!
どのようなご利益を求めているのかは、わからない。中には商売に使っている人たちもいると聞く。
しかし、自分だけが良くなる事しか考えていないように思えてしまう。
3000メートルの立山連峰から流れ出る豊富な水、水汲み場やお地蔵さまのお世話をされている方々、どれをとっても「有難い」。
皆が「ありがとう」とお地蔵さまにお礼を言って帰れるようになれば、富山はもっと素敵な町になるのかもしれない。
少なくとも県トラの社員にはそんな気持ちが持てる人になってもらいたい