旅客機内の携帯電話使用
国土交通省は今年4月から、現在旅客機の運航に支障があるとして機内での使用が禁止されている携帯電話について離陸前と着陸後の乗客が乗り降りしている間に限って使用を認めることにしたそうだ。
「機内でも携帯電話を使いたい」という要望を受けて、国土交通省が専門の研究所で安全性を詳しく検証したところ、空港に止まっている間は携帯電話などを使っても旅客機の機器に 支障のないことが確認できたからということらしい。
国際線などでは使用の認められている路線も多くなってきたと聞く。
確かに利便性は高まるかも知れないが日本の国内線でそこまでの必要性があるのだろうか?
個人的な感情ではあるが、他人の携帯電話の会話は耳障りだ。
禁止されていないところであっても、大声で通話をしている人を見ると、何となく不快になってしまう。公共の場所で静寂を保つというのは当たり前のマナーだと思うからだ。どうしても必要なら、人のいないところに移動して電話をするとかメールを利用するとか、解決策はいくらでもある。その配慮もできない無神経さには閉口する。
航空各社は
「乗客の利便性が高まる一方、ほかの乗客の迷惑になるおそれもあるので、 マナーの面も考慮しながら検討したい」
としているが、どんな対応をするのか興味津々である。
「使いたい」というのが要望なら、「やめて欲しい」というのも正当な要望である。
JRのような「携帯電話はデッキで」等と言う誰も守らない様なルールではなく、禁止を含めた納得のできるルールを作ってほしいものである。
吉澤 比佐志