伝えるという事
富山県トラックでは毎月1回土曜日に県トラ塾という勉強会をおこなっている。
内容的には物流の専門知識、社会人としての心構え、社内の業務など多岐に渡っている。
私も毎回1時間の枠で話しをさせてもらっているが、自分の思いを伝えるとい事の難しさを痛感している。
講義の後、感想を書いてもらっているのだが、自分の伝えたい事が半分も伝わっていない事を思い知らされる。
自分としては、周到な準備もし、伝えるべき事は伝えたという思いでいるし、
できるだけ易しく話しているつもりなのに、である。
しかし、どんなに自己弁護をしても、ここに存在している事実はただ、
「伝わっていない」という事だけである。
仮に聞き手に問題が有ったとしても、彼らに伝わっていない事が実践に移されて行く事はないのである。
教える立場にある人間の真価は、教わった人間たちがいかに成長したかである。
つまり結果である。
たとえどんなに教養や知識が有る人でも、相手に理解させ、実践に結びつける能力が無ければ、教養も知識も何の役には立たない。
むしろ有害かもしれない。
貴重な1時間を自己満足で終わらない為に、そしてその話を通し社員に気づきをもたらす事が出来るよう、「良く伝える」工夫をこれからも毎回実践して行きたいと思う。
吉澤比佐志