潜在意識について

十人十色というが、一人一人の考え方というのはそれぞれ違う。
同じ問題に遭遇しても、ある人は奮い立ち乗り越えて行こうとするし、
ある人は意気消沈し、失望してしまう。また、自分の置かれている状況に
感謝している人もいれば、その感謝している人と同じ状況にいるにも
かかわらず、不平不満ばかり言っている人もいる。

かく言う自分も、消極的な物事の考え方に陥ってしまう事がしばしばある。
人をうらやましく思ったり、自己嫌悪に陥ったりするのである。
「考え方」というのは、自分の生き様の中で経験を元に作られていくものだと
思う。その考え方は自分でコントロールしないと、否定的な方に流れやすい。
そして、その原因を外的なものに求めがちである。あの人が悪い、社会が悪いと。

しかし、ある意味それは難しいことを避けて通る為の処世術のようなものかも
しれないと思うようになった。

人には潜在意識というものがある。これは過去の経験が書き込まれた、データベースのようなものである。
ここには毎日毎日経験することによって自分が感じたことが
書き込まれていくという。

日々起きる事をポジティブに捉えその経験を良い経験として書き込むか、
ネガティブに捉えいやな思いとして書き込むかは、その人の「考え方」ひとつである。
この考え方は常に意識をしてポジティブに変えて行く必要がある。
努力が必要なのだ。

「毎日嫌な事ばかり起きる」と書き込むのか?「自分の為に良い勉強になった」と書き込むのか?
これには日々訓練が必要である。良い見方ができるようになれば、
過去の否定的な考え方すら、肯定的なものに変える事ができると思う。

もちろん、簡単にそれが出来るわけではない。
最初の一歩として、なるべく肯定的な言葉使いを心掛けている。
「できる」「おもしろい」「たのしい」「うれしい」等々の
肯定的な言葉を口にするようにしている。
これも努力の一つである。

心にプラスの貯金ができるよう、自分自身と向き合って行きたいと思う。

 

吉澤 比佐志

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