コロナが変える未来設計

一旦収束状態になったコロナも、残念ながら再び感染が増えている。それも市中感染が増え、夜の街やカラオケによるクラスターが目立つ。それでも政府は経済を止める事はできないので、相変わらず国民に行動の判断を委ねている。
そんな中、知り合いの不動産業者に聞いた話によると、クライアントから「世の中にはコロナなんか恐れない人がたくさんいる、クルーズ船をチャーターして東京湾でキャバクラができないか協力して欲しいと」との依頼が有ったそうだ。さすがに感染拡大の片棒を担ぐわけには行かないので断ったそうだが、良識だけでは感染の防止に歯止めをかける事は難しいのも事実だ。

「ウイズコロナ」という奇妙な和製英語には違和感を覚えるが、この状況がいつまで続くか正確に予測できない現状においては、きめ細かな感染対策をして、「ウイズアウトコロナ」な環境にいかに身を置くかを模索するしか、結局のところはないのだろう。
8月17日の政府発表による2020年4―6月期実質国内総生産(GDP)は、緊急事態宣言に伴う外出自粛や営業休止の影響で年率マイナス27.8%と戦後最大の落ち込みとなった。内閣府によると、GDPが1980年以降で最も大きく落ち込んだのは、リーマン・ショック後の2009年1―3月期の実質年率マイナス17.8%だった。直近では消費増税後の19年10―12月期にマイナス7.2%となるケースもあったが、2桁のマイナスとなったのは今回も含め、過去に2例しかないそうだ。しかし今回はリーマン・ショックとは違い、終わりが見えない落ち込みといえるだろう。

富山県トラックでは2期目の3ヶ年経営計画がスタートしたところだが、思い描いていた経済状況とは程遠い中での船出となった。その一方で、これまで欠如していた危機管理に対する備えを見直す良い機会になったと思う。ここを乗り切れば必ず明るい光が見えて来るだろう。これからの時流を見通す目を養えれば、きっとチャンスは訪れる。コロナを口実に時流に流されれば、この世に不必要な企業になってしまう。

会社の経営計画の見直し同様に、コロナで人生設計が大きく狂った人はたくさんいるだろう。目標にしていた行事が中止になり、涙を流す若者の姿には言葉もない。しかしこの経験は自分だけが被害者ではなく、全ての人に影響を及ぼしている。コロナに翻弄される今、過去を真摯に振り返り、これからの未来を自ら設計し行動する事が、全ての人間に問われていると思う。

 

吉澤 比佐志

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