コロナがもたらしたもの

新型コロナウイルスは第7波が減少傾向にあったが、ここにきてまた増加に転じている。年末に向けて第8波が来るという。第7波では過去経験したことのない感染者が発生したが、飲食店の休業もなく対応に大きな変化が見られた。コロナウイルスは2年半の間に変異を繰り返し、現在のBA5は重症化も少なく普通の風邪に近い取り扱いになって来た。

第8波においても、恐らくはワクチンの接種と予防の徹底を促すにとどまるのだろう。海外への渡航やインバウンドも、感染者数とは関係なく、証明書が無くても可能になるものと思う。たとえコロナが収束しなくても、もう「風邪」になっていくのだろう。「コロナ後」の始まりである。

コロナはいったい何を世界にもたらしてきたのか?未知の病に対する恐怖感で、人々は常に不安を感じながらこの2年半を過ごしてきた。実際に日本では2000万人以上がかかり、4.5万人が死亡した。世界各国の対応にも大きな違いが有り、中国ではいまだにゼロコロナを推進している。

加えて、この間にロシアのウクライナへの侵攻が起き、世界の安全体制やエネルギーの供給に大きなインパクトを与えた。トラックの軽油も高値で推移しており、運送業界は高齢化や不況の影響を受けている。予断を許さない状況だ。

このような時にわれわれはどう行動すべきか?いまは100年に一度の危機と言える。こんな時にしてはいけないことは、風説に惑わされないことである。いろいろな情報を自分なりにしっかり理解する事である。何が正しくて、何が間違っているか自分としての基準をしっかり作るためには、自分自身が成長を続けるしかないと言える。現在の自分の言動・行動は、自分が有りたい姿なのか、晴れ晴れとした自分なのか、後ろめたい自分なのか。答えは全て自分の中にある。今は自分のできる事を、難局を乗り切る原動力に向けていくエネルギーが問われている。危機を言い訳にする時期はとっくに過ぎている。ピンチはチャンスなのである。

 

吉澤 比佐志

お問い合わせ