2022年を振り返る

早いもので2022年も残りわずかになった。新型コロナウイルスは死亡者数が減少傾向にあるものの、感染者数が大きく増えている。その累計は2500万人を超え、実に国民の5人に1人が感染したことになる。死亡リスクがインフルエンザ並みになったにもかかわらず、濃厚接触や感染の対応については厳格に管理されており、人々の新型コロナに対する恐怖心は消えていない。その為、会合や会食などのコミュニケーションに対する抵抗感は強く、再開は暫く難しいのだろう。

3年にわたる流行は、人々の精神面にも影響を与えている。20代の女性を中心に若者の自殺が増えている原因は(2年間で8000人増加)コロナによる経済的な困難や孤独感による可能性が有るとのことだ。予防にばかり躍起になり、心のケアを怠った結果だと思う

加えて、世界各地での紛争も人々に暗い影を落としている。将来が見通せない不安が世界を覆っている。第2次大戦後の長く平和な時代が絶対的なものではないという思いを抱かざるを得ない。独裁的なリーダーたちは今後、世界の平和にどのような影響を与えて行くのだろうか?

今年の漢字は「戦」が選ばれた。その意味は、いくさ・たたかう・おののく・そよぐ、だそうだ。現代の世相を表している。しかし、悲観的にばかりなってはいられない。そんな時代をどう生き抜いていくかを真剣に考える事が必要だ。

今すべきことは、この時代を様々な情報を通して学び、自分としてどのようなアクションを起こすのかを描き、実践して行く事である。不満をどれだけ並べても、人を批判しても幸福は訪れない。現状維持を望む人は何かと無関心を装うが、これから大変な時代が訪れる事は避けられないだろう。それは悲観ではなく、現実だと思っている。

富山県トラックは今年、そのような状況の中自動倉庫の改修と本社倉庫の一部を定温倉庫に改築した。ここ10年で最大の設備投資だ。現状維持を打破しての挑戦だ。これが正しいアクションだったことは、近い将来わかると思う。今後も、難しい時代だからこそ、お客様が何を必要としているかを真剣に考え、挑戦を続けて行きたい。

今年一年有難うございました。来年も宜しくお願いします。良いお年をお迎えください。

 

吉澤 比佐志

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