今年の冬は?
この時期雪との格闘を強いられる我々富山県民は、いつも気象情報を気にしながら生活している。
そしてこの冬は「いい冬なのか?」という事が関心の的になる。
勿論、人によって「いい冬」の概念は異なるが、小生にとってのそれは、積雪が少なく、気温が高く、日照時間が多い事が条件となる。
長期予報ではこの冬は寒くなると繰り返し言われてきた。
はっきり言って、富山市においては今のところはその予報は外れていると言っていいと思う。
特に降雪量においては、奇跡的に少ない。
気象データを見ると今年の1月の降雪量の
合計は31cm、最深雪は9cmであり平均気温は2.9℃だった、
昨年と一昨年はそれぞれ
124cm、40cm、1.9℃、
163cm、60cm、2.0℃である。
ついでに言えば3年前は226cm、77cm、1.0℃だ。
実際今年は今日まで、会社の構内の除雪を一度も行わずに来ている。
我々にとっては有難い冬である。
気象台の平年のデータをみると気温は2.7℃、降雪量は159cm、最深雪は51cmで、数値的にも暖冬のようだ。
因みに日照時間も平年の68.1時間と比べて4割以上多い97.3時間であった。
こんなに穏やかな1月はあまり記憶にないように思って更にデータを見るとなんと2007年は平均気温4.7℃、降雪量、最深雪がそれぞれ5㎝であった。
情けないことに、わずか7年前の記憶が完全に消失しているが、今年が記録的に雪が少ないわけではないようだ。
この原稿を書き始めた途端、富山市では15年ぶりに2日連続の真冬日(日の最高気温が氷点下)を記録し、太平洋側では大雪に見舞われている。
暖冬を願う気持ちには変わりないが、まだまだその判断をするのは気が早いようだ。
吉澤 比佐志