春を迎えて
平成29年の新年度が始まった。北陸の長い冬は終わり、桜の花も満開となった。
この4月より、富山県トラックは3ヶ年経営計画という、中期計画をスタートさせた。富山県トラックが更なる成長を実現し、お客様から必要とされる企業となる為の計画である。この策定にあたっては、昨年の9月にタスクフォースチームという実行部隊が結成され、担当した。このチームのメンバーは30才台の管理職を中心に各部署から抜擢され、彼らの任務は平成29年3月までに経営計画を作り上げ、ステアリングコミッティ(運営委員会)と呼ばれる経営陣にその内容の是非を問うというものである。
タスクフォースチームは経営には不慣れなため、この半年間にわたり経験豊富な指導者の教えを仰ぎながら、数多くの会議を重ね、様々な分析を行い、現状を把握し、問題点と解決策を検討して、約束の3月に答申案を完成した。そして、ステアリングコミッティの慎重なる精査の末お墨付きを取り、3ヶ年経営計画は4月より予定通り実行の運びとなった。我々経営陣は、6か月間ほとんど口出しをせず見守るだけではあったが、このわずかな期間にも、軽油の価格はリッター当たり10円以上の値上がりをし、採用環境も悪化の一途をたどり、タスクフォースチームの苦労は容易に想像できた。しかし、やると決まったからには何としてもやり遂げなくてはならない。3ヶ年計画の骨子である、①県トラのあるべき姿(目標)を明確に、②一丸となってやる、③成長し続ける、を肝に銘じ日々精進したい。また、期を同じくしてドライバーの小集団活動も始まった。富山6チーム、石川3チームが結成され、目標設定を行い品質向上に努めている。もともと県トラのドライバーはお客様からの評価が高いのだが、それに甘んじることなく活発に意見を出し合っている姿は、本当に頼もしい。3ヶ年経営計画をドライバーもしっかり支えている事を実感した。
富山県トラックはいま、一人一人の社員が、自ら考え、行動することで、未来を切り拓いていこうとしている。お客様に愛され必要とされる企業になるために。
吉澤 比佐志