富山に新幹線がやってくる
平成26年度末に北陸新幹線の長野~金沢区間が開業する。 現在県内では至る所でその建設が行われており、富山市から 東側の線路は殆どその姿が明らかになり、西側も急ピッチで 進んでいる。悲願の新幹線が、日々現実のものとして感じられる ようになってきた。開通すれば東京との間を2時間程度で結ぶ。 在来線を越後湯沢で上越新幹線に乗り換えるルートより1時間強 短縮され、飛行機と比較しても殆ど同等の時間で都心に入れる。 東京へのアクセスは飛躍的に良くなる。加えて、新幹線は定刻に 駅に行き乗ってしまえばそのまま目的駅まで行けてしまうので、 事前チェックインや乗り継ぎの多い現在のアクセスに比べてはるかに 人にやさしい。また東京までの途中にある軽井沢などの観光地にも、 わずか1時間で到着する。「新幹線に乗ってお出掛け」する富山県民は 今より多くなる事は明らかである。 一方、東京から北陸を見てみると、現在特急で35分程度だった 富山~金沢間が約20分になる。金沢は観光地としては町並みも 名所も食も魅力的な街である。開業時一度は富山に降りてくれた お客さんが、また来たいと思う街にならなければ、富山県内の各駅は (新黒部・富山・新高岡)は素通りされてしまう。既にその危機感を 持っている人もたくさんいる。新幹線は出来たが人もお金も外に出て 行くという事になれば損失は大きい。 元来富山県人は自己PRが得意では無く引込み思案であるが、今こそ 県民一人ひとりが富山の良さを再認識して、日本中からやってくる 人たちに向けて、大いに発信しようではないか。 立山黒部アルペンルート、トロッコ電車、合掌集落、瑞龍寺、高岡大仏、 温泉、お米、水、日本酒、氷見ブリ、氷見マグロ、白エビ、ホタルイカ、 寒ハギ(ウマズラハギ)、カニ、五箇山豆腐、山菜、等々富山には 豊かな素材がそれこそくさるほどある。開業をにらみ、富山の街を魅力ある ものにする為に自分に何ができるかを考え行動を起こしたいと思う。 吉澤 比佐志