新幹線開通から一年が過ぎて

北陸新幹線が開通して一年余りが経過した。利用者は当初の予想を大きく上回っているようだ。
富山の町にも観光客が増えたのが実感できる。旗を持った添乗員とその後に連なる一行の姿が富山駅周辺でしばしば見られるようになった。

富山に住む我々にとっても、新幹線の開通は関東方面に限ってだが、とても有り難い。今まで飛行機を使っていた関東方面の出張はほぼ全て新幹線になった。
富山駅の北側に住んでいる私にとっては、東京駅までの所要時間は変わらないので、飛行機という選択肢はほとんど無い。その飛行機も、東京便が無くなるのではとの心配もあったが、日6便が4便に減便はされたが、搭乗率は70%近くあるようで、ビジネス客の多い富山の底力を見たように思う。羽田空港は国際線を拡張しており、今後もこの便数が維持されることを祈るばかりだ。

ところで、以前このブログでも書かせてもらったが、実は富山駅はまだ完成していない。富山駅の南北立体交差事業が残っている。現在、富山駅には出口が1つしかなく、南側の正面に出ることしかできない。北側に行くには線路の下を通る地下道を通って行くしかないのだ。中央改札口を出てから北口までは大人の足で3分ほどかかる。足腰の悪い高齢者などは、2回エレベーターを使わなくてはならず、10分弱かかるのではないだろうか?

この立体交差事業は新幹線の開通当初、3年以内に完成すると言われていた。しかし、その後程なく3年以内の完成は不可能と発表され、完成時期も未定となってしまった。出張帰りにいつも思うことは「ああ、またあの地下道を通らなければならないのか」ということである。荷物を持っての階段の上り下りは正直煩わしい。そこで、完成時期はいつなのかとネットで調べてみたが、該当する記事が無い。

富山市役所のホームページには事業のことは書かれてはいるが完成時期が記載されていない。そこで、直接電話で聞いてみた。この情報はどこのメディアより確実でアップデートであると思う。担当者の話では、完成時期は3~4年先を予定しており、富山市としては平成31年度末を目標にしているとの事である。当初の予定から2~3年遅れたという事だ。早くてもまだ、4年近くかかりそうだ。今度は「有言実行」を是非お願いしたい。

 

吉澤 比佐志

お問い合わせ