ハラスメントとは

最近「ハラスメント」という言葉を頻繁に聞くようになった。スポーツ選手に対するコーチのパワーハラスメント(パワハラ)、官僚の女性記者に対するセクシャルハラスメント(セクハラ)など、日々新聞紙面で見かける。ハラスメントとは、行為者本人の意識の有無に関わらず、相手を不快にさせたり、自身の尊厳を傷つけられたと感じたりさせる発言や行動を指すそうで、職場の悩みにおいてもいじめを含むハラスメントが最上位に来るという。ハラスメントの主なものには、パワハラ、セクハラに加えマタニティーハラスメント(マタハラ)があり、3大ハラスメントと言われている。他にはカラオケを強要する「カラオケハラスメント」というのも有るらしい。労働環境の整備の為にも、企業は今後ハラスメントに関する対策をしっかりする必要がある。厚生労働省のハラスメントに関するパンフレットには「ハラスメントを受けたとき」の対策として、「ハラスメントは、受け流しているだけでは状況は改善されません。『やめてください』『私はイヤです』と、あなたの意思を伝えましょう。黙って我慢していると事態をさらに悪化させてしまうことがあります。問題を解決していくことが、同じように悩んでいる他の人を救うことにもつながります」と記載されており、加えて「ハラスメントは個人の問題ではなく会社の問題です。会社の人事労務などの相談担当者や信頼できる上司に相談しましょう」と結んでいる。因みに富山県トラックにも相談窓口が設置してあるので遠慮なく相談して欲しい。経営者として、社員にとって風通しが良く働き易い職場を作る為には、社員がつらいと感じる事をすくい上げ、悪いところを良くしていく責任があるのは言うまでもない。ただ、どこか人任せにして、自分に見えているものだけを信じていると、大切なことを見落としてしまう。社員の声に耳を傾け、コミュニケーションをしっかり取り、ハラスメントの無い職場を作って行きたい。

 

吉澤比佐志

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