2021年を振り返る
今年もあと2週間余りを残すのみとなった。この1年はコロナに明けコロナに終わったと言って良いだろう。その流行は東京オリンピック開催中の8月20日に、感染者数が25992人と最高を記録したが、その後一転減少し12月13日には79人となっている。韓国や欧米では過去最悪の状況になっているにもかかわらず、日本では街に繰り出す人の数が目立って増えてきている。それでも今のところは感染者数が増加に転じる傾向は見られない。オミクロン株という正体の良く分からない変異種が、デルタ株に取って代って流行して来てはいるが、どうもウイルスは弱毒化しているように思える。
昨年初めから流行し始めた新型コロナウイルスだが、当初はワクチンもなくただただ恐怖の中での対応しか出来なかった。しかし冷静に振り返ると、その当時は波が来たとは言え、感染者数は少なかった。今年になってワクチンが開発され多くの人たちが接種したが、感染者数は逆に増加した。その原因はデルタ株の流行だという。しかし、日本国内ではそれも収束に向かっており、コロナを普通の風邪にしていくチャンスのように思える。
それでもオミクロン株に対して3回目の接種をすべきとの声が支配的だ。ワクチンを打って亡くなった人もかなりの数いるようだが、正確な情報が報道されることは無い。辛い副反応を経験した人たちや、かかっても重症化しない子供たちに一律に打つ必要が有るのだろうか?3回目の接種をいたずらに急ぐのではなく、冷静にコロナの今後を見据えた対策が必要だと私は思う。勿論状況によっては3回目の接種を受けることに迷いがあるわけではない。ワクチン開発や治療薬で全く良いところを見せられなかった日本だが、今はコロナを「ふつうの風邪」に変える取り組みで貢献することが出来るのではないだろうか?と思える。
コロナを通して学べることは、世の中で起きている現象に対して、それを自分なりに考えそして理解し、その対処を決めるという事だろう。情報を鵜呑みにせずに、マスコミや政治家が主張することに矛盾は無いかを意識しなければならない。その上で自分の取るべき行動を決めていくべきではないだろうか。コロナの背後にどんな力が存在するか等わかりもしないが、これから見えてくるコロナ後の世界は、いま語られている「真実」の真偽を見ることになるのだろう。
今年も大変お世話になりました。皆さんにとって2022年が素晴らしい年になりますように。良い年をお迎えください。
吉澤 比佐志