社長ブログ”千客万來”

心を積極的に

 新型コロナウイルスは、決定的な対応策のないまま第4波を迎えようとしている。今できる対策は感染予防の実行のみだ。一方欧米ではワクチンが功を奏して来ており、日本でもその接種が期待されるところだが、数量の確保が遅れておりまだまだ時間がかかりそうだ。強いリーダーのいない日本はいまのところは、他国の成功事例に学ぶしか無く、先の見えない不安な日々はまだしばらく続きそうだ。


 不安というのは、人間の考え方や行動をも否定的な方向に導いて行く。コロナが人々の心にマイナスなインパクトを与えていることは事実であり、言いようのない閉塞感が漂っている。しかし、コロナで変化する事の全てが否定的なものではない。テレワークやデジタルトランスフォーメーション(DX)の浸透で、旧来の生産性の低い仕事を見直すチャンスであり、働き方改革につながるだろう。これまでの価値観を見直すこれとないチャンスである。


 時間はかかるかもしれないが、いつかは新型コロナにも治療薬が開発され「ただの風邪」になる日が来る。その時人々の不安も同時に解消されるのであろうか?答えはノーである。自分の心のあり方が消極的である限り、また新たな材料で不安や心配事が発生する。自分の将来の事、仕事の事、友人との事、家族の事等、心配ごとの種は限りなくある。


 なぜ人は、不安を抱き続けるのであろうか。それは、心の中に消極的な思考パターンが刷り込まれているからだろう。自分の周りで起こることに対して、反射的に否定的に考える習慣がついているために、不安が心の中に生じる事になる。そしてそれをごく当たり前の事と思っているからである。「これを心配せずにいられようか?」と。


 コロナ禍をチャンスに成長する人は、普通の人たちが不安や不満をため込む時に、この状況を面白がることのできる、積極的な心の持ち主だろう。そんな人はどんな困難な状況でも、それをプラスに変えて行く心のパターンが出来ている。コロナの終焉が心を穏やかに変えてくれるのではなく、自分の考え方、それも「積極的な心」を持つことによって、コロナにも他の心配事にも動じなくなれるのである。難しいこの時期を心の力でプラスに変えて行きましょう。


吉澤 比佐志

積雪128cm

1月7日に降り始めた雪は、その後記録的な大雪となり、富山市では10日に128cmの積雪を記録した。100cm超えは実に35年ぶりとの事で、融雪装置の無い道路は除雪が追い付かず、道がでこぼこになって大渋滞した。加えて、北陸高速道路が通行止めになって、一般道に車が流れ込んでその渋滞に拍車を掛けた。弊社では、内勤者はテレワークや早退等で対処したが、それでも市内の混乱は一週間程度続いた。

そんな中、ドライバー、配車担当者、倉庫担当者は、社内向けSNSや構内の監視カメラを駆使して、運行の判断や構内の除雪を適切に行った為、大きな混乱もなくお客様の仕事をこなすことができた。その頑張りに対して頂いたお客様からのお礼の電話ほど我々のやる気を引き出すものは無かった。少し前までは、「何が有っても必ず届けてくれ」もあったが、今は有難いほどの気遣いを頂ける。雪降り始めの段階で「危ないから、無理しなくていいよ」や「今日は危険だからやめておきましょう」等の配慮も多くあった。しかし、それに甘えず我々は出来る最大限の仕事でお応えさせて頂いたと思っている。

同時にテレワークには課題も残った。何故なら我々の仕事の性質上、ドライバーとのコミュニケーションは電話に頼る部分も多く、事務所全員をテレワークにする事は現状では難しく、実際には電話が鳴りっぱなしだった。全員出社できないような事態を想定して対策を考える事が課題として残った。

大雪に加えて、今はコロナの流行が収まらない。その対応に追われる企業も多い。また、地震や大雨など、このところ大きな災害が続いている。明日どのような災害や危険が起こるかがわからない状況において、事業の継続を達成するために、BCP(Buisiness Continuity Plan 事業継続計画)という考え方がある。現在弊社を含め多くの企業がこれに取り組んでおり、今回の大雪ではコロナ禍での対応策として実験的に行ってきたテレワークを、課題が残ったとはいえ、生かすことが出来た。今回の問題点をしっかり整理して、今後の様々な危機に備えたいと思う。「天災は忘れた頃にやってくる」である。


吉澤 比佐志

船井総研ロジ(株)のセミナーの講師をしました

先日船井総研ロジ(株)さんのセミナーにおいて「経営計画と働き方改革について」の演題で私と小川執行役員が講師をさせて頂きました。内容的には、弊社で取り組んでいる3ヶ年経営計画やそれに係るDX(デジタルトランスフォーメーション)やBI(ビジネスインテリジェンス)についての現状をお話させて頂いたのですが、セミナー自体がオンラインで開催されていたので、県トラの事務所から全国の参加者に向けて話をするという初めての経験でした。開始早々予定されていた動画と違うものが流れたり、こちらの画像が映らなかったりと、冷や汗の連続でしたが、こんな時代になったのだなという事と、今まではセミナーの為に東京まで1日かけて通っていた事がこんなに簡単に変わってしまうんだという事を身を以って知ることが出来ました。
県トラの3ヶ年経営計画は今年で実施から4年目の年となります。これまで取り組んできた事を、包み隠さず話をしました。また、DXやBIの取り組みは、吉川さん、春田さん、鈴木さんが船井総研さんからインタビューをして頂き現状を紹介するという形式で録画にてオンエアされましたが、三人とも堂々とそしてとてもしっかりした内容で話をしてくれました。
我々が講師を引き受けたのは、県トラが凄い取り組みをしている事をアピールしたかったわけでは有りません。正直言って講師を依頼された時に、試行錯誤を続けながらやっている姿を見て頂くことで良ければ、と言ってお受けしました。
今回の取り組みでの学びは、自分たちが置かれている事を整理して他人に話すことによって、現在の立ち位置が俯瞰できたという事です。試行錯誤をしながらも、真摯に取り組んできたからこそ、計画が機能し始めている事が実感できました。加えて、3カ年経営計画の取り組みの流れを説明した、計画立案の責任者である小川さんが自分のやるべきことにしっかり向き合って、部下たちを引っ張っている姿が見られた事が大きな収穫でした。また、DXやBIを通して、若い人たちが経営感覚を持って仕事を見つめ始め、自分の頭で考えるようになってきているなという印象を持ちました。自分の頭で考える事が出来る人は確実に成長します。
セミナーの参加者の方からは、全てポジティブなコメントを頂きました。同じ勉強会の仲間なので、多少はヨイショが有ったかも知れませんが、これからも3ヶ年経営計画を通して会社が発展していく事に、真摯に取り組みたいと決意する良い機会になりました。
尚、セミナーの録画が有りますので、興味のある方は小川さんにコンタクトして下さい。

船井総研ロジ(株)さん、有難うございました。


吉澤比佐志

コロナが変える未来設計

 一旦収束状態になったコロナも、残念ながら再び感染が増えている。それも市中感染が増え、夜の街やカラオケによるクラスターが目立つ。それでも政府は経済を止める事はできないので、相変わらず国民に行動の判断を委ねている。
そんな中、知り合いの不動産業者に聞いた話によると、クライアントから「世の中にはコロナなんか恐れない人がたくさんいる、クルーズ船をチャーターして東京湾でキャバクラができないか協力して欲しいと」との依頼が有ったそうだ。さすがに感染拡大の片棒を担ぐわけには行かないので断ったそうだが、良識だけでは感染の防止に歯止めをかける事は難しいのも事実だ。

 「ウイズコロナ」という奇妙な和製英語には違和感を覚えるが、この状況がいつまで続くか正確に予測できない現状においては、きめ細かな感染対策をして、「ウイズアウトコロナ」な環境にいかに身を置くかを模索するしか、結局のところはないのだろう。
 8月17日の政府発表による2020年4―6月期実質国内総生産(GDP)は、緊急事態宣言に伴う外出自粛や営業休止の影響で年率マイナス27.8%と戦後最大の落ち込みとなった。内閣府によると、GDPが1980年以降で最も大きく落ち込んだのは、リーマン・ショック後の2009年1―3月期の実質年率マイナス17.8%だった。直近では消費増税後の19年10―12月期にマイナス7.2%となるケースもあったが、2桁のマイナスとなったのは今回も含め、過去に2例しかないそうだ。しかし今回はリーマン・ショックとは違い、終わりが見えない落ち込みといえるだろう。

 富山県トラックでは2期目の3ヶ年経営計画がスタートしたところだが、思い描いていた経済状況とは程遠い中での船出となった。その一方で、これまで欠如していた危機管理に対する備えを見直す良い機会になったと思う。ここを乗り切れば必ず明るい光が見えて来るだろう。これからの時流を見通す目を養えれば、きっとチャンスは訪れる。コロナを口実に時流に流されれば、この世に不必要な企業になってしまう。

 会社の経営計画の見直し同様に、コロナで人生設計が大きく狂った人はたくさんいるだろう。目標にしていた行事が中止になり、涙を流す若者の姿には言葉もない。しかしこの経験は自分だけが被害者ではなく、全ての人に影響を及ぼしている。コロナに翻弄される今、過去を真摯に振り返り、これからの未来を自ら設計し行動する事が、全ての人間に問われていると思う。

吉澤 比佐志

変わる世の中と変われない自分

新型コロナウイルスの日ごとの感染者数も減少して、東京都以外の道府県での発生も収まったかのように見える。しかし、世界に目を向けると決して安心できる状態ではない。その中でも、欧米では経済の停滞を危惧して、感染防止対策を緩和している。政府の発表やマスコミは日本の対策があたかも功を奏したように言っているが、比較対照するものが不明確で、自画自賛の域を脱していない。何もしないうちに、国民の我慢で収束に向かったというのが実情だろう。前回のブログで書いた通り、国民の手柄を政府に横取りされたと言える。

 そんな中、ビジネスの世界は、仕事の仕方が大きく変わっている。この流れは世間で言われている通り、今後も元に戻ることは無いだろう。言い換えれば、今まで後生大事に守り続けてきたやり方がこれからも有効とは言えないという事だ。

その最たるものに、リモートによる意思疎通が有る。実際に訪問しなくても、通信用のアプリを使って、顧客とのコミュニケーションが可能である。また、大会場を使って行われていた業界の勉強会等も、瞬く間にリモートが導入され運用されており、致命的な問題は何一つないと言える。我々のような地方の企業は、居ながらにして会議に参加できたり、
お客様と商談ができるリモートは時間効率を考えるととても魅力的なツールであり、この利便性を経験すると、コロナ後にまた対面型のコミュニケーションに全面的に戻るとは思えない。今後はこのツールをいかにうまく使いこなせるかが問われると思う。「見せる化」がキーワードになるだろう。

 次に起こる変化は、デジタルトランスフォーメーション(DX)の加速ではないだろうか?県トラでも新3ヶ年経営計画で取り組もうとしているテーマではあるが、現実のものとして成果を上げていく為に何をしなければならないのかを、早急に考えなくてはならない。仕事における受注から完了までの業務がDXによりいかに効率化できるかを検討し変えて行かなくてはならない。新たな脅威の発生や、働き方の変化によってリモートワーク等が導入されても、業務の遂行になんら支障がおこらない県トラ版DXを実現したい。

コロナで世の中が大きく変わる中、これから訪れる様々な変化にいかに対応できるかが問われている。進化論では「環境の変化に生き残るのは強いものではなく、変化に適応したものである。」と説いている。「諸行無常」の教えの通り、世の中は昔から変化を繰り返している。それを嘆いても仕方が無い。変える勇気をもって、一歩前に進みたい。

吉澤 比佐志