一年を振り返って

早いもので今年もあと僅かとなった。今年の漢字は「税」に決まった。
確かに年初は消費税アップの駆け込みの影響で、大変忙しく始まったが、4月以降は反動も含め我々が期待したような荷動きにはならなかった。
しかし昨年後半から続く車輌不足は改善されることがなく、お客様の要求通りに車輌を提供する事や自社のドライバーの採用に困難を極めた。
富山県トラック協会の統計によれば平成18年の県内の運送事業者数は870社で車輌数は15,409台であったものが、平成25年にはそれぞれ760、12,452に減少したということである。
長期に亘る車輌の供給過剰に伴う運賃低下、燃料費の高騰による採算の悪化、運転手の高齢化などの問題により、僅か7年の間に事業者は廃業や倒産により110社減り、車輌数は約3000台も減少した。
今後我々はお客様に満足して頂くサービスを提供し続ける為にはドライバーの絶対数の確保は必須条件であり、更に業界のイメージアップやドライバーの労働環境の改善に真剣に取り組まなければ、生き残りはあり得ないと危機感を持っている。弊社に限らず業界全体の来年に向けた大きな課題である。

さて、この年の瀬は強烈な寒波に見舞われ、ドライバーはいかに約束通りに荷物をお届けするか、神経をすり減らしながら運行している。
配車の担当者も寝る間もなく連絡を取り合って頑張っている。例え遠回りになろうと高速料金が余計にかかろうと、今は「届ける」という事のみを考えている。
しかし結果として通行止めが発生する事もあり、会社としても万策尽きる事もある。そんな中で荷主の皆様からはご理解とご協力を頂き、困難を乗り切る事ができている。
本当にありがたいと思う。

来年もお客様のベストパートナーとなれるよう諸課題に取り組み、成長し続けたい。
また社員にとって来年の県トラが今年以上に働き甲斐のある会社になるよう、私自身が考え行動する事が使命であり、これを必ず実現したい。

末筆となりましたが、今年一年皆様には大変お世話になりました。
皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。
来年も宜しくお願いします。

 

吉澤比佐志

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