心を積極的に

新型コロナウイルスは、決定的な対応策のないまま第4波を迎えようとしている。今できる対策は感染予防の実行のみだ。一方欧米ではワクチンが功を奏して来ており、日本でもその接種が期待されるところだが、数量の確保が遅れておりまだまだ時間がかかりそうだ。強いリーダーのいない日本はいまのところは、他国の成功事例に学ぶしか無く、先の見えない不安な日々はまだしばらく続きそうだ。

不安というのは、人間の考え方や行動をも否定的な方向に導いて行く。コロナが人々の心にマイナスなインパクトを与えていることは事実であり、言いようのない閉塞感が漂っている。しかし、コロナで変化する事の全てが否定的なものではない。テレワークやデジタルトランスフォーメーション(DX)の浸透で、旧来の生産性の低い仕事を見直すチャンスであり、働き方改革につながるだろう。これまでの価値観を見直すこれとないチャンスである。

時間はかかるかもしれないが、いつかは新型コロナにも治療薬が開発され「ただの風邪」になる日が来る。その時人々の不安も同時に解消されるのであろうか?答えはノーである。自分の心のあり方が消極的である限り、また新たな材料で不安や心配事が発生する。自分の将来の事、仕事の事、友人との事、家族の事等、心配ごとの種は限りなくある。

なぜ人は、不安を抱き続けるのであろうか。それは、心の中に消極的な思考パターンが刷り込まれているからだろう。自分の周りで起こることに対して、反射的に否定的に考える習慣がついているために、不安が心の中に生じる事になる。そしてそれをごく当たり前の事と思っているからである。「これを心配せずにいられようか?」と。

コロナ禍をチャンスに成長する人は、普通の人たちが不安や不満をため込む時に、この状況を面白がることのできる、積極的な心の持ち主だろう。そんな人はどんな困難な状況でも、それをプラスに変えて行く心のパターンが出来ている。コロナの終焉が心を穏やかに変えてくれるのではなく、自分の考え方、それも「積極的な心」を持つことによって、コロナにも他の心配事にも動じなくなれるのである。難しいこの時期を心の力でプラスに変えて行きましょう。

 

吉澤 比佐志

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